どんな病気でも早期発見、早期治療が最善の策ですが、それは虫歯や歯周病でも同じ。先手を打つにはやはり定期検診が重要になってきます。もちろん、一度治療した歯であっても同様。歯の病気はその人の生活習慣に根ざしたものなので、一度発症したら再発も視野に入れるべきです。こちらでは、土曜日も休まず20時まで診療している、久喜市の歯医者「さくら歯科クリニック」が、虫歯や歯周病の予防の大切さについてご説明しています。
虫歯にならないことがいちばん
よく歯磨きをする、正しい食習慣を守る──この基本を守ること=正しい「歯生活」を送ることが虫歯予防のファーストステップ。できれば、ご自身でできるこうしたケアだけでなく、信頼できる歯医者で専門家によるケアを定期的に受けるようにしましょう。
もしも、「予防なんて必要ない。虫歯になったら治療すればいい」とお考えなら、今すぐ気持ちを改めてください。なぜなら、治療で削った歯の寿命は極端に短くなるからです。もちろん治療のたびに歯を削ることになれば、歯を失うことにもなりかねません。将来、ご自分の歯を1本でも多く残したいなら、やはり日頃のケアを大切にする必要があるのです。
予防については遅れている日本
下記は、諸外国と日本で、虫歯や歯周病の予防に対する意識を比較したデータです。ご覧のように、日本人の意識は極端に遅れていることがわかります。言い換えれば、ここに示した他の国と同様に定期検診が根付くなら、私たちも自分の歯をいつまでも健康に保つことができるということになります。
国名 | ||||
---|---|---|---|---|
定期検診を受ける 習慣がある人の割合 |
90% | 80% | 70% | 2% |
80歳における 平均残存歯数 |
20本 | 17本 | 15本 | 8本 |
治療後のメインテナンスについて
虫歯や歯周病の原因菌は、口腔内のプラーク(歯垢)やバイオフィルムと呼ばれる細菌の膜に潜んでいます。とくにバイオフィルムは細菌でできたバリアのようなもので、だ液の殺菌作用でも、抗生剤でも破壊できないほど強固。また、歯科治療でバイオフィルムを除去しても、約3ヶ月もあれば再生してしまうので、放置は厳禁です。毎日のブラッシングに加え、定期的な検診とメインテナンスが重要と言われるのはまさにこのためです。事実、定期検診によってメインテナンスした人と、そうでない人を比べると、受けてない人は受けた人よりも、虫歯や歯周病の再発率が10倍以上にも達するという研究データがあります。